先週の金曜日、Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「レンピッカ展」を見に行った。

会期終了も近いので、混雑を覚悟していたのだけど、連休の谷間の金曜の夜とあってか予想していたような混雑はなく、比較的じっくりと観賞できた。

レンピッカといえば、ご本人も相当な美貌の持ち主であったとともに、その作品も官能的な印象が強かったが、それだけではなかったということをこの展覧会で初めて知り・・・。

さまざまな困難を乗り越え、うつ病を患いながらも80歳くらいまで作品を描き続けた、実に芯の強い女性だったんですね。

またその作品も、特にうつ病を患ってからの作品の、非常に胸に突き刺さる感じが、とても印象に残った。

晩年の作品に至っては、貪欲なまでの探究心と迷いが同時に感じられ、ああ、この人は本当の画家だったんだな・・・と。

そんな気持ちもあってか、絶頂期のころの作品ももちろん素晴らしかったけれど、私はそれ以降の作品のほうが、彼女の生き様そのものが感じられ、より素晴らしく思えた。



脚光を浴びることよりも続けることの方が、何よりも大切なことなんだよね。

見終わって、そうはっきりと教えられた気がする。



美しき挑発 レンピッカ展

5月9日まで。

Bunkamuraザ・ミュージアム
東京都渋谷区道玄坂2-24-1


5月18日〜7月25日

兵庫県立美術館