山種美術館で開催中の「竹内栖鳳 -京都画壇の画家たち」展の、ブロガー内覧会に行ってきました!

[ 注・画像は許可を得て撮影しています。]

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竹内栖鳳といえば、あの猫の絵”斑猫”と、”絵になる最初”しか知らない私ですが(すみません・・・)、今回のこの展覧会でその他の作品もじっくりと見て、その描写の凄さがしっかりと伝わってきました。

まず、この絵が凄かった!

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”像図”。

屏風の中の像が、本当に動き出してこちらに向かってくるかと思うほどの迫力。
バナナを差し出すと、鼻でヒョイッとすくって持っていってしまうのではないかと、そんな錯覚までもおこすくらいのリアリティ。

そして、この作品も凄かった!

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”若き家鴨”。

鴨のあのほわわ〜んとした雰囲気や、群れてる様子が、これまた本当に、屏風の中から動き出すんじゃないかと思うくらいリアルに描かれていて、見ていると心が和み自然と笑みがこぼれました。

癒し系作品に一押しです。

で、極めつけはやっぱり、この作品。

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”斑猫”。

この眼の部分が凄すぎて、生きてる猫に見つめられてるのと同じ感覚になりました。
その他、毛並みの柔らかさや、ピンとした髭の感触、撫でると本当に、猫のあの生暖かい体温までもが伝わってくるような、ゾクっとくる作品でした。

そして、この猫のモデルとなった猫ちゃんの写真も公開されていて、

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モデル猫ちゃんも、目がとても印象的な猫なんですね。


会期は前期・後期とあって、後期にはあの”絵になる最初”が展示されるとのこと。
この”絵になる最初”って作品は、学生時代だったかに一度見たことがあって、描かれている女性の恥じらいの表情のあまりのリアルさに、なんだか自分まで恥ずかしくなった記憶があります。
今回、それからかなりの月日(!)を経て、また改めてこの作品を見たら、どんなことを感じるのでしょう・・・

後期も絶対見に行こう。



没後70年 竹内栖鳳 -京都画壇の画家たち

前期 9/29(土)〜10/28(日)
後期 10/30(火)〜11/25(日)
休館日 月曜日
開館時間 10:00〜17:00(入館は16:30まで)

山種美術館
東京都渋谷区広尾3-12-36