東京都美術館で、3/1から開催されている「世紀の日本画」展(後期)を見てきました。

この展覧会は、岡倉天心らが創立し横山大観らが再び興した日本美術院の、再興100年を記念した展覧会で、
前期(1/25〜2/25)と後期(3/1〜4/1)に分かれ、日本画の名品を紹介しています。

私は残念ながら前期は見逃してしまいましたが、後期はその分じっくりと観賞することができ、伝統と革新を併せ持った近代日本画の名作の数々を、しっかり堪能してまいりました。

会場は1〜7章までで構成されていて、

第1章 名作で辿る日本美術院の歩み
第2章 院展再興の時代ー大正期の名作
第3章 歴史をつなぐ、信仰を尊ぶ
第4章 花。鳥。そして命を見つめて
第5章 風景の中で
第6章 幻想の世界
第7章 人のすがた

となっています。

どの作品も名作中の名作なので、私のような美術に専門的知識のない人でも、一度はどこかで見たことがある作品が多く、なんとなく高尚なイメージを持っていた日本画を、実に身近に感じることができました。

また、第5章と6章の間のフロアにある、日本画の画材と説明のコーナーでは、日本画とはいうけれど、一体どんな材料をどうやって使っているの?という、今さら人に聞けない疑問が分かりやすく説明してあり、画材の展示も大変興味深く見てきました。

使いこなすのに、非常な技と鍛錬が必要そうだったけど・・・

個人的には、章の後半の第6・第7章に、大変印象に残った作品が多かったですね。
特に、第7章に展示されている、片岡球子さんの「面構(歌川国芳)」。そして、第6章に展示されている、守屋多々志さんの「無明」が、非常にインパクトが強く残っています。

会期が1ヶ月というのは、ちょっと短く残念な感じもしますが、それだけ内容が濃く素晴らしい作品が多いので、ぜひ、ご覧になってみてください。


日本美術院再興100年特別展 世紀の日本画

後期会期 2014年3月1日〜4月1日
開室時間 9:30〜17:30(金曜日のみ20:00まで。入場は閉室30分前まで)
休室日      月曜日(ただし3/31は開室)

東京都美術館
東京都台東区上野公園8-36

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