hosokawa

東京国立博物館で開催されている、「細川家の至宝」展を見に行った。

仏像から刀剣から書画・絵画・・・ホント、よくもここまで集めた!という感じの展示数。

中でも印象に残ったのが、展示第?部 美へのまなざし -護立コレクションを中心に-

書に日本画・西洋絵画、どれをとっても素晴らしいコレクション。

特に、中国の黄庭堅の書「伏波神祠詩巻」。

まあ、私が黄庭堅が大好きだからってのもあるんだけど、まさかここで見れるとは思わなかったから、しばらくその場を動けなかくて・・・また、何度も戻って見てしまった。

本当にこの書の円熟したおおらかさは素晴らしい。


書のコレクションでは他に、白隠慧鶴の「円相図」。

薄墨で書かれた「〇」と「仮名」の見事な調和は、絵画的でもありグラフィック的でもあり、素晴らしい作品。


絵画では、やっぱりチケットにも使われている菱田春草の「黒き猫」。

猫の柔らかい毛並みとジッと見据えた目が、今にも動き出しそう。

作品に魂が入る・・・ってのは、こういうことを言うのだね。


その他にも、ルノワールにマティスに横山大観に・・・etc.

これだけの作品をコレクションできるのだから、昔のお金持ちってやっぱ色んな意味で半端じゃなかったのだ。


細川家のワイルドさと質の高いコレクションが見れる、貴重な展覧会である。




「細川家の至宝」
- 珠玉の永青文庫コレクション -

2010年4月20日〜6日6日
9:30〜17:00
金曜日 20:00 土日祝 18:00(入館は閉館30分前まで)
月曜日休館

東京国立博物館 平成館
東京都台東区上野公園13-9




展覧会公式ホームページは コチラ>>