横浜美術館で開催中の「横山大観展〜良き師、良き友〜」夜間特別観賞会に行ってきました。

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会場入口には、40代の頃の横山大観さんの写真が…結構、濃い目のイケメンだったんですね。

そう、この写真からもお察しの通り、この展覧会では比較的若かりし頃から戦前までの作品が中心です。

構成は、

第1章 良き師との出会い-大観と天心
     ・天心との出会い
     ・日本美術の理想に向けて
第2章 大正期のさらなる挑戦-紫紅・未醒・芋銭・渓仙:大正期のさらなる挑戦
     ・水墨表現と色彩
     ・構図の確信とデフォルメ
     ・新たな主題の挑戦
第3章 円熟期に至る

となっています。

各章の見所作品などは、他の大勢の方が詳しくブログなどに書いてらっしゃると思うので、もう、私は私、全く個人的趣味&視点から書かせて頂くと、墨を使った作品・水墨画が素晴らしい。

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これは、第1章にある写生。墨と筆でここまで繊細に、そして立体的に表現できるんだと、決して目立つ作品ではありませんが、インパクトは大でした。

これを始めとして、その後も目に付くものは水墨の世界。

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「夜」というタイトルのこの作品などは

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闇の中のミミズクが、今にもこちらに飛んできそうな存在感。
圧巻です。

また、こちらの作品、

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真ん中にある作品ですが、滝が打ちつける迫力と、打ちつけられた水の煙霧がリアルに伝わってきて素晴らしい。

墨の表現の奥深さを…そう、墨はやはり生きているんだわ。

また大観以外の作品でも、見応えのある作品が多く、

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岡倉天心のこの書などは、その絵画的な美しさに目を奪われ、

小川芋銭のこの作品などは、

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真ん中にある作品。「南山」というタイトルの作品ですが、文字とも絵とも受け取れるユニークな作品で、思わず、「おもしろ〜い!!」と、心の中で叫びそうになる、オモカワいさ!

などなど、タイトルに「良き師、良き友」とあるように、様々な視点から作品を楽しめる展覧会です。

やっぱり、素晴らしい仕事をするには、良き師匠と良き仲間が必要なのね・・・実感。

※記事内画像は、夜間特別観覧のため、特別に撮影許可がおりました。



横山大観展-良き師、良き友

会期 2013年10月5日(土)〜11月24日(日)
開館時間 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日 木曜日

横浜美術館
横浜市西区みなとみらい3-4-1

展覧会公式サイトは コチラ>>