
東京オペラシティアートギャラリーで開催中の、『石元泰博写真展』の、ブロガー内覧会に行ってきました。
シカゴや東京の街の風景を中心とした初期作品や、
1953,1954年の桂離宮を撮影した作品、

1958年〜61年までのシカゴ、1960年代から80年代までの東京の作品、
日本の産業を撮った作品、
地方の暮らしや民俗を紹介した作品、
ポートレート作品、
近代建築を撮った作品、
京都・東寺の国宝<伝真言院曼荼羅>を接写拡大した作品、


形や食物を撮った作品、


伊勢神宮や日本各地の歴史と伝統にまつわる作品、
など、モノクロからカラーの作品、そして、資料が多数展示されています。


個人的には、1950年代や60年代の東京の街の作品が印象に残ってて、今よりモダンな街並みだったんですね。
シカゴの作品は、見ているとChicago Bluesがどこからともなく聴こえてくるような、そんなリアリティがありました。
街の写真は東京もシカゴも、自分がまだ生まれてない頃の風景でありながら、なんとなく懐かしく感じ、これって多分、モノクロ作品だからこそ伝わる感覚ですね。
カラーの作品は、食物と曼荼羅だけですが、モノクロの作品とは対照的な艶かしさがあって、特にラップに包まれた食物の作品は、売ってるスーパーや値段もわかってしまって、その生活感が面白かったです。
作品の点数はかなり多めですが、様々な角度から観賞でき、写真という表現の楽しさを堪能できる展覧会です。
※会場内画像は、内覧会のため、主催者から特別に許可を得て撮影したものです。
生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代