
損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の、「キネティックアート展」web内覧会に行ってきました。

まず、キネティックアートとは??
「動く芸術」という意味で、1920年代に生まれ、1960年代を中心に盛んになったアート。
今回の展覧会では、その中心となった、60年代前後作品が展示されています。
まず、第1章の「視覚を刺激する(絵画的表現)」

この章では、動いてないのに、じっと見ていると動いているように見える、”目の錯覚”を利用した作品が展示されていて、確かに、確実に表面は平らなところに描かれているのだけど、半円のボールに見えたり、布がゆらゆらと波打ってるように見えたり、なんとも不思議な感覚になる作品が並んでいます。
そして、第2章「干渉しあう線・形(さまざまな素材)」では、人の動きに合わせて作品も動く(動いてるように見える)作品が展示されていて、

これがまた楽しくて、年甲斐もなく、作品の前を何度も行ったり来たりしてしまい・・・。
混雑時には、歩きすぎにご注意を(笑)。
で、第3章では、光や動きを使った作品が登場。

こちらの章では、スイッチをON・OFFして、実際に作品を動かしてみることができます。
ホントにいろいろな動きをする作品が集まってますが、個人的には、ダヴィデ・ボリアーニの「磁力の表面」という、2つの作品が面白かったかな・・・そう、子供のころ確か、裏から磁石を当てて、鉄の粉をいろんな形にして遊んだ記憶があります。それがもっと機械的なアートになった作品。
あの、鉄粉の不思議な動きを見ていると、時間などあっという間に経ってしまいますね。
その他にも、

この作品は、会場で実際に動かすことはできませんが、動かした時の映像を、隣のモニターで確認することができます。
このモニターの映像もまた、ちょっと離れて作品と同時に見ると、なんとなく不思議な感覚になり面白かったですね。
全体を通して見てみると、”アナログ”感が却って新鮮に感じる作品が多く、そして、とても丁寧に作られてるなと思いました。
ほとんどの作品が、40年以上前に作られてるのにね・・・そう、そして多分、これからまた40年後も、変わらず「不思議な動き」は人の目を楽しませるんだなぁと。
キネティック・アートの面白さを、発見できる展覧会でした。
夏休み、ご家族揃って楽しめると思いますので、ぜひ!
※画像は内覧会のため、美術館から特別に許可を頂いて撮影しています。
不思議な動き キネティック・アート展 〜動く・光る・目の錯覚〜
会期 8月24日(日)まで
時間 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
月曜休館(ただし7/21は開館)
損保ジャパン東郷青児美術館
東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル42階